勤めていた会社が自主廃業した話
- 投稿日:2015年12月13日
- 最終更新日:2020/03/25
- カテゴリ:ブログ

先日、久しぶりに元同僚と飲みました。
会社が自主廃業した話
実は、元勤めていた会社というのが、私が辞めた2、3年後に、自主廃業しています。100名ほどいた従業員のほとんどが解雇・自主退職し、転職 又は、独立しました。その同僚は転職していました。
自主廃業というと「山一証券の社長が泣いて従業員は露頭に迷うようなイメージ」をもたれる方が多いかと思います。
新卒から長年同じ会社で勤務し、突然会社がなくなるような場合は、精神的なダメージはかなりのものだと思います。私も、新卒で入社した会社を辞め転職した際にはいろいろ考えました。
しかし、その会社は、中途入社がほとんどで、給与体系も能力給的な面がかなり強かったため、会社が自主廃業しても、落ち着いて次の道をさがすような人が多かったように思います。そもそも自分の成績が悪ければ給与もあまりもらえないという会社だったので、サラリーマンというより個人事業主のような感覚だったからなのかもしれません。
いっしょに飲んでいても、会社が廃業した悲壮感なんて全くなく、現在は、それぞれの会社でみんなそれなりにやっていました。自分で稼ぐっていう感覚に慣れていると、こういう時、意外と強いんだなと。
自分自身はというと、新入社員のときには、独立するなんて夢にも思っていませんでした。どちらかというと、より大きい会社に勤めたい、所属したい、という気持ちがすごく強かったです。大きい会社に所属していれば安心、会社名=自分みたいな感覚でした。
それがひょんなことから、上記の能力給的な給与体系の会社で働くことになり、これが一度働いてみると、給与が高いか低いかは別として固定給では物足りなくなってしまいました。独立の際も、そういう経験があったからこそ、案外、不安や抵抗なく独立できたのかなと思います。
追記
その以前勤めていた会社は、業績がずっと悪かったわけではなく、逆に、廃業の数年前まで会社創立以来の最高益を上げ、社内の備品や内装などもどんどん新しくなり、社内の活気もすごくありました。
ただ、収益のほとんどが一つのノウハウというか優位性でなりたっているような会社だったので、あるとき、その前提となる制度が変更され、一夜にして収益が全く上がらなくなってしまいました。収益が1/10くらいになりました。
資金的には余裕がある会社だったと思うのですが、新しい収益の柱となる事業をすぐに作れるわけでもなく、廃業も仕方がないのかなぁという感覚です。
最近は、上場企業などの大手の会社でも、そういうニュースをよく見ます。こういう経験をすると、もしもの時に備えてのリスクに敏感になってしまいます。良いのか悪いのか、生活が地味になってしまいます。
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